新年度がスタートしましたね!
しかしながら、新型コロナウイルスの影響で「もうすぐ研究室に配属されるのに全然見学に行けてない!!」という学生も多いのではないでしょうか?今回は、そんな学生や「研究室配属はまだ先だけど参考にしたい!」という学生向けのコラムです。

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研究室は大きく分けて2つにわかれる!

 獣医大の研究室は、

基礎系

臨床系(小動物・大動物)

の2つに大きく分けられます。大学によって、様々な研究室があると思いますが、基礎系の研究室には生理・薬理・病理・解剖などがあり、臨床系の研究室には内科・外科・放射線 などがあります。その研究室の名前に関する分野の研究をすることが大半となります。臨床系の研究室では、大学付属の病院でのお手伝いがあるため、拘束時間は一般的に臨床系>基礎系になることが多いです。

配属先の研究室で将来が決まるのか?

 「将来、臨床医をやるためには絶対に臨床系研究室じゃないとダメなのかな?」

入室前には誰しも一回は考えるのではないでしょうか?
いきなり答えから言ってしまうと・・・

関係ないです!(笑)

実際に、現役の先生方とお会いしたことがある人はご存じかと思いますが、現在、臨床医(院長も含む)をされている先生で基礎系出身だった方は数多くいます。

現役の臨床獣医師2名にお話しを伺ってみました!

(先生方の出身研究室とその研究室を選んだ理由を教えてください。)

ー A先生
 自分は生化学研究室に所属して、伴侶動物の鉄代謝の研究をしていました。生化学を選んだ理由としては鉄代謝の研究がしたかったから!と言えればよかったのですが、1番の理由は自分のペースで実験を進めていけばよかったので時間的な制約があまりなかったことが大きな決め手の1つでした。

ー B先生
 なるほど!A先生は基礎系の研究室出身で臨床獣医師をやられておられますが、学生時代に培ったデータ収集能力や、論文を書く能力を最大限に活かされておられるあたり、流石ですねー。笑
私は、1番仲の良い先輩がいると言う理由だけで研究室を選びました。研究室では画像診断学と神経病学について勉強させて頂いて、いわゆる臨床系ですね。

(研究室の選び方は拘束時間やメンバーなど人それぞれのようですね。研究室での生活はどうでしたか? また、現在の仕事に活かせていますか?)

ー A先生
 この曜日、時間に絶対何かをしなくちゃということがなく、動物当番もなかったので自分のできる時間で実験をしながら、時々その結果を教授と相談するといったゆるい過ごし方でしたね。 その経験が今の動物病院での仕事に活かせているかと聞かれれば、あまり直接的な影響はないかなと思います。
ただ、血液検査の結果などの数値を解釈する上での思考には多少活かせるところもありました。自分は入室してから気づいたのですが、実験をして結果をまとめるのが好きだったらしく割と楽しく過ごしていました。また、今自分は臨床をやりながら患畜のデータで論文を書いたりしているので、そこに関しては確実にプラスに働いています。

ー B先生
 学生の頃は、研究室で飼育している沢山の犬・猫のお世話をしているうちに自然と動物の扱い方が身について行きました。4年生の頃に実施されたレントゲンゼミでは大量のレントゲンを読み込んで、目をレントゲンに慣らすことに励んでいましたね。
現在臨床獣医師1年目ですが、視診・触診・聴診・血液検査のイメージングはなんとなくあります。ただ、教科書上の知識と実際の検査とは異なる部分が沢山あるので、泥臭く、1から先輩獣医師に質問しています!
ただ、レントゲンやCT・MRIの症例を見ると身が引き締まるので、ちっぽけなプライドを持てるといった部分では臨床系の研究室にいて良かったなと、思います!

(先生方、ありがとうございました。基礎系、臨床系、どちらもそれぞれの良さが今のお仕事に活きているようですね!

現役の学生3名にもお話を伺ってみました!

(所属している研究室とその研究室を選んだ理由を教えてください!

ー Aさん(日本大学)
 免疫系の研究室です。自分は将来臨床医になるなら、研究室も臨床系!と何となく低学年の時から考えていました。しかし、現在病院で活躍されている先生方には、臨床系研究室出身ではない方がたくさんいるのを知りました。
就職セミナー等で親切な先生方に相談に乗って頂いたりする中で、研究室は直接的に進路に影響しないのではないかと感じました。決め手は自由に自分の時間が使え、自分のペースで研究が進められる事でした。

ー Bさん( 酪農学園大学 )
 食品衛生学研究室で薬剤耐性菌の研究をしています。臨床系ではなく基礎系を選んだ理由としては、将来の選択肢を狭めたくなかったというのが1番です。何となくではありますが、臨床系を選択してしまうと、将来の進路が臨床系のみになってしまうのではないかと思いました。
その為、一概には言えませんが、先輩が様々な進路に進んでいる基礎系の研究室の方を選択したというわけです。基礎系の中でも、私がこの研究室を選んだのは、研究内容に興味があった事はもちろんですが、時間的に拘束がなく自分のペースで自由に研究が行える環境だったからです。

ー Cさん(麻布大学)
 獣医放射線学研究室に所属しています。私が研究室を選ぶ際に重要視したのは汎用性です。麻布大学では3年生から研究室に入室しますが、2年生の時にはまだ専門的な授業も少なく自分がしたい事も不明確でした。
将来、臨床に行こうと考えていたので一次病院でも二次病院でも必要になるのはなんだろうと考えた結果、画像診断にたどり着きました。多くの症例の診察には画像診断は欠かせないため、学生のうちから学んでおくのはアドバンテージになると考えました。

(やはり、拘束時間は研究室を選択する上で重要な要素になるようですね。一方で、得られるスキルを重要視する学生さんもいるようですね。今の研究室に所属して良かった点やこれから研究室を決める学生へのアド バイスがあったら教えてください。)

ー Aさん
 自分の研究に関して論文を読む機会があるので、わからない事やあいまいな事があった時、正しい知識を調べる方法が習得出来ました。自分の時間が自由に取れるので、バイトは週2くらいで無理なくできていますね。先輩が色々な進路に進む研究室の方が、将来の進路が確定していない場合はいいのかもしれません。一方で、動物病院の就職情報の量などは、臨床系の研究室に比べると少ないと感じます。

ー Bさん
 まだ研究活動を始めて間もないですが、時間的な拘束も少ないためバイトやサークル活動はやめることなく続けられています。こればっかりは実際に所属してみないと分からないこともあるとは思いますが、私の研究室では先輩・後輩の仲が良くイベントや行事が多い為、研究活動以外で非常に充実した日々を送っています。高学年になると授業が少なくなり、研究室が主体の学校生活になるので、研究室の雰囲気も大事だと思います。時間があるのであれば、是非積極的に 色々な研究室に足を運んで比較してみるのは良いかもしれません。

ー Cさん
 臨床系である程度の時間拘束はありますが、診察補助として付属病院に出たり、教授の症例のX線写真やエコーなどから自分で診断してみたりすることで、実際の獣医診療に触れる事ができます。自分が取り組むべき課題が見えるためこの研究室に入ってよかったと思っています。研究室にただ入るだけで自然と身に付くものは無いと思います。やはり、研究室に入ってから自分でどれだけ勉強するかが重要になるので、そういった意味ではどこに入っても自分次第になると思います。

(学生の皆さんありがとうございました。皆さん、やりたいことが実現できているようですね!アドバイスも大変参考になるものばかりでした!!)

今回は獣医大における研究室に関するコラムでした。
今回の内容をまとめると・・・

1. 研究室は基礎系と臨床系に分かれる

  → 臨床系は拘束時間が基礎系と比べて長い可能性アリ

2. 研究室で将来は決まらない

  → 基礎系出身の臨床医もたくさんいる!

3. 選ぶときは自分の優先したいことをよく考えて!

  → 拘束時間、メンバー、得られるスキル、雰囲気、研究内容、興味のある分野などなど!

どこに所属したとしても最後はどれだけ自分が努力できるかが何よりも大切だと思います!!
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!