皆さんは大学卒業後の進路はもう決まっていますか?
臨床医、研究者、企業、公務員…ご存じの通り獣医師の活躍する場はなど岐に渡りますね。

「いろいろやってみたい!絞れない!!」

と思っている、そこのあなた!
絞らなくても大丈夫!!全部やればいいんです!

今回のコラムはそんなみなさんに、獣医師として臨床医、研究者、個人事業主と3つの分野でご活躍されている、長谷川諒先生にお話しを伺って来ました!

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簡単な経歴を教えてください!

2017年    北里大学獣医学部獣医学科卒業
2017年〜現在 小動物臨床獣医師(埼玉県)
2018年〜現在 東京農工大学内科系研修医
2019年〜現在 ヤマザキ動物専門学校非常勤講師
2019年〜現在 北里大学獣医学部生化学研究室入室
2020年〜現在 個人事業「Ani-vet」開設

研究分野
・伴侶動物の鉄代謝

個人事業で行なっている内容について教えてください!

 自分は臨床医として働く傍ら、監修や執筆・講演・ペット関連企業様への協力などを個人事業として行なっております。
主にはペットやその医療に関するオンラインコンテンツの監修・執筆・飼い主様や学生への講演を行なっており、臨床医として正しい情報を社会に提供することを信条としています。

ねこちゃんホンポ(オンライン記事の監修、執筆)
 ー あなたと猫の暮らしを応援する猫専門の情報サイト

ヤマザキ動物専門学校( 講 義 )
 薬理学非常勤講師

ネコデミー(講演)
 飼い主様向け講演

 また、臨床医の意見、助力を必要としている企業様は意外と多い一方で、臨床医は動物病院での診察業務にだけ専念されている方が多い業界です。今後としてもそういったところに及ばずながら積極的に取り組み、より良い情報、商品、サービスを世に広めていきたいと考えています。

どんな学生時代でしたか?

 お世辞にも真面目な学生であったとは言えない学生時代でした。ギリギリの成績と出席日数でなんとか卒業した形です(笑)。
当時は、自分が基礎研究室に所属していたこともあり小動物臨床医として働くことは全く考えておらず、公務員やペット関連企業の会社員として働こうかなと考えていました。漠然とそう考えながら迎えた6年生、せっかく6年間かけて獣医師という国家資格を取るのだから一度くらい臨床を経験してみたいと急に思うようになり動物病院への就職を決めました。そういった意味では今の自分の姿を学生時代は全く想定していませんでした。

それぞれの側面で大変なこと、やりがいなどを教えてください

 ” 臨床医として働く ” 

 言わずもがなですが、命と向き合う職業なので体力的・精神的に大変なことは多々あります。しかし、それを乗り越えた上でペットの健康を通じて飼い主さんと幸せを共有し、一緒に喜べることはやりがいだと感じます。
一方で、フルタイムでの臨床医をしながら研究や個人事業を行うことはやはり時間と労力のところで厳しいところもあります。ですが、臨床医である以上その中で得た新しい知見を広く共有すべきと考え、自分のできる限りではありますが情報の発信をしていくことにやりがいを感じています。
個人事業についても同様で、ペットの健康に関する最低限の知識を飼い主さんが持つことに大きな意味があると考え、その中で自分にできることとして飼い主さんに獣医師の口から正しい情報を伝え、理解していただき、より多くの幸せに繋がればとの思いがやりがいとなっています。

今後の目標を教えてください

 まずは研究歴と論文数を積み重ねて博士号を取得したいと考えています。仕事面では小動物臨床医という職業は好きですが、まだまだ多くの病院で退職金もなく経験年数を重ねても報酬として報われないというという現実があります。ですので、臨床医を続けながらそれとは別に安定した収入を得られる事業を確立できたらと考えています。

最後の学生に向けてメッセージがあればどうぞ!

 現在の日本の獣医学教育では、学生の多くは臨床の知識が少ないまま卒業を迎えます。卒後そのまま現場に出ることを考えると不安は大きいと思います。学生のうちからしっかり勉強して知識を蓄えることは素晴らしいと思いますが、自分としては知識に関しては働き出してからのやる気と努力でどうにでもカバーできると考えています。実学の方が学ぶスピードは圧倒的に早いので…。
それ以上に、この仕事は飼い主さんにいかに上手く動物の状態を説明して、理解、納得していただけるかというコミュニケーションスキルがかなり大切です。たとえ獣医学的に正しいことを伝えても、飼い主さんに納得していただけなければそれまでです。飼い主さんも人間、十人十色で様々な方がいらっしゃいます。ですので、学生のうちは外に出て行って色んな人と話して、どんな人とでも話ができるような社交性を高めることに重きを置くのもいいかもしれませんね。

長谷川先生ありがとうございました!
最後に長谷川先生が代表を務められている「Ani-vet」のhpリンクを貼っておきますので興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!

https://www.ani-vet.com/

それでは次回のコラムでまたお会いしましょう!!